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◆訃報を聞いて(FROM:ツヅミ)◆
朝、いつものように何気なく新聞を読んでいた私の目に、突然飛び込んできた信じられない文字。それは浩さんが亡くなったという内容でした。最初に見たときは私の知っている円谷浩さんとは別人なのではないかと思ったのですが、記事を読むと間違いなくあの円谷浩さんでした。私が初めて浩さんをテレビで見たのは私が小さい頃に放送されていた「宇宙刑事シャイダー」でした。幼い頃の事なので、正直言って細かいところまでは憶えていないのですが、でも毎週楽しみに見ていたことはハッキリ記憶しています。気がつくとあれからもう十数年経ったんですね。そして、あなたは突然旅立たれてしまいました。近年お体の調子を崩されていたようですが、まさかこんな事になるなんて……。しかもまだ37歳、あまりにも早過ぎませんか?
私にとって浩さんといえばまず真っ先に浮かぶのはやはりシャイダーですが、最近出演されていた平成ウルトラマンシリーズもすごく印象に残っています。といっても全話見ていたわけではなく、見逃した分は今レンタルビデオなどで少しずつ拝見しているところです。そして画面に映っている姿を見るたびに、浩さんがもういなくなってしまわれたということが信じられなくなります。今でも何かの間違いではないかと思ってしまいます。というか間違いであって欲しい……。

ああ、もっと言いたい事があるはずなのに、もっといろいろ書くつもりだったのに、いざ書こうとしてもうまく言葉にできません。シャイダーのエンディング曲の歌詞の中に“つらいことはたちまち忘れる”という言葉があります。でも浩さん、さすがに今回の事は忘れられません。あの歌の出だしは“よせよよせよ涙なんて”でしたね。でもそれも無理です……。早く立ち直らなきゃいけないと分かってはいるのですが、どうしてもこの辛い気持ちを乗り越える事ができません。このサイトを立ち上げるのも本当は迷いました。私は浩さんの事をそんなによく知っているわけではない、そんな私に浩さんのサイトが作れるわけがない、たとえ作ってもかえってあなたの事を思い出して余計辛くなる、そう思ったのです。そしていざ立ち上げる決意をしたものの作っている途中に予想通りあなたのことを思い出して辛くなり何度も”やっぱりやめよう”と思いました。……でも立ち上げました。それはこのサイトが私からあなたへの追悼の気持ちを込めたものだからです。そしてあなたへの感謝の気持ちも込めています。

浩さんに出会えてよかった、私は心からそう言えます。あなたの熱い演技、明るく優しく爽やかな笑顔を絶対に忘れません。今あなたは遠い空の向こうにいるのでしょうか。もしかしたらウルトラの星にいらっしゃるのかもしれませんね。そこにはあなたより先に旅立たれたおじい様の英二さんやお父様の一さんもいらっしゃる事でしょう。ティガで浩さんが一さんの役をやられた事について一さんは何とおっしゃっているでしょうか。きっと喜んでいらっしゃるでしょうね。私も早く笑ってあなたの思い出を語れるように頑張ります。浩さんはこれからも私の心の中で生きています。

浩さん、本当にありがとうございました。

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